【保存版】ぼっち大学生におすすめしたい映画ランキング！元大学ぼっちな運営者が厳選した映画作品を紹介します【洋画】

この記事では、ゴリゴリのぼっち大学生だった僕が、現役時代に実際に観た数々の映画作品のうち、ぼっち大学生のみなさんにおすすめしたい映画作品をランキング形式で紹介していきます。この機会に空いた時間を有効活用して、素晴らしい映画作品の数々をチェックしてみてはいかがでしょうか？

ぼっち大学生におすすめの映画ランキング

大学ぼっちのみなさんおはようございます！

突然ですが、ぼっち大学生のみなさんは映画はお好きでしょうか？

僕は大学時代、特に入学したばかりの1年生だったころは、全ての授業を上限回数ギリギリまで欠席していたり、サークルには新歓シーズンだけ参加したはいいものの、その後飽きてすぐに脱会したりしていたので、とにかく毎日が暇で暇でしょうがありませんでした。

そんな折に、僕は当時住んでいた下宿の近所にあったゲオをなんとなく訪れ、そこで気になっていた映画のDVDを何本か借りたことをきっかけに、暇さえあれば片っ端から映画を観るだけの生活を送るようになります。

今回はそんな僕が大学ぼっちを極めていたころに出会った映画のなかから、今この瞬間にぼっち大学生として過ごしている読者のみなさんにおすすめしたい作品を、今の気分でいくつか選びましたので、楽しんでいっていただけたらと思います。

なお今回の記事はランキング形式を採用していますが、ここでは僕が大学ぼっち時代に観た映画のなかで印象に残っている作品を単純に並べただけだったりするので、あまり順位自体に意味を見出そうとはせず、どうか軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

第5位：『6才のボクが、大人になるまで。』

© Moviepilot

この『6才のボクが、大人になるまで。』という映画は、『Boyhood』という原題で2014年にアメリカで公開された作品になります。

ご存知の方も多いとは思いますが、こちらの映画は驚くべきことに、主人公を演じたエラー・コルトレーンが、6歳の少年から18歳の青年へと成長していく実際の過程を撮影し続けた末に完成した作品なのです。

彼の両親役を演じたパトリシア・アークエットやイーサン・ホークなどの主要な演者たちも、エラー・コルトレーンと同様に、12年間に渡って同じ家族の役を演じ続けています。

僕がこの作品に出会ったのは、同作が大学近くの名画座で上映されていたところを、たまたま通りかかって運よく観ることができたのがきっかけなのですが、それから現在に至るまで、この映画は僕のなかで不思議と印象に残り続けている作品のひとつです。

12年間という長いスパンで撮影された映画であるということももちろんですが、やはり主人公がほぼ同年代ということもあり、やたらと自分や自分の家族と重ねてしまうようなシーンが多かったことが、僕のなかで強く印象に残った大きな理由だと思っています。

僕がのうのうとぼっち大学生ライフを満喫できていたのは、家族をはじめとした周囲の大切な人々の思いがあって初めて成り立っていたことでした。

そんな当たり前のことを、他作品とは一線を画した表現によって再認識させてくれた作品だったので、まだこの映画を観ていない現役ぼっち大学生のみなさんは、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか？

第4位：『時計じかけのオレンジ』

© Amazon

『時計じかけのオレンジ』は、1971年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の作品です。

正直なところ、この映画をぼっち大学生のみなさんにおすすめするかは迷いましたが、今回のランキングにおける衝撃度はぶっちぎりの1位なので、こちらで紹介することにしました。

主人公のアレックスは、近未来のロンドンに住む15歳の少年で、友人と4人組の不良グループであるドルーグを結成し、超暴力 = アルトラと称して毎日のように超過激な暴力行為に及んでいます。

そんなアレックスですが、ある事件がきっかけで警察に捕まり、長期間に渡って収監されることに。

しかし、彼は収監先で目を強制的にオープンにされた状態で、残虐な映像を終始見せ続けられるという、人間を矯正するために開発されたなんとも斬新な治療法の被験者となることと引き換えに、長い刑期を短縮するこれ以上無いチャンスを得るのですが…。

僕が初めて『時計じかけのオレンジ』を観たのは、お酒を覚えたてのころに、深夜にIKEAの小さいランプだけで照らされた薄暗い自室に篭りながら、なけなしのバイト代で買ったウィスキーを1人で飲んでいたときのことでした。

僕が当時住んでいた下宿から15分ほど歩いたところに、都内でも指折りの酒屋さんがあり、そこに3,000円を握りしめてビクビクしながらそのウィスキーを買いに行ったのは、今では良い思い出です。

作品の話に戻りますが、ぼっち大学生だった僕がこの映画を観たときの感想は、どれも非常に単純というか浅いものばかりで、

• アレックスたちがよく訪れるバーに置かれたイスやテーブルなど、劇中で出てくる備品のデザインがやたらスタイリッシュで欲しくなる
• アレックスたちの暴力描写がどれも強烈で、もはや痛快ですらある
• アレックスたちが使うスラングが独特で、現実世界でも真似して使いたくなる
• アレックスたちのように、？？？？入りのミルクをドヤ顔で飲んでみたくなる
• アレックスたちがやっていたように、Singin’ In The Rainを歌いながら？れたくなる

といったような感じで、人に映画を紹介するための感想としては全く褒められたものではないのですが、当時の僕がこの映画を観たときに、ひとつだけやたらと記憶に残った劇中のセリフがあるので、こちらで紹介させていたただくことにします。

先述した人間を矯正する治療によって更生したアレックスが披露される場面で、その様子を見ていた牧師がこんなセリフを残します。

He ceases to be a wrongdoer. He ceases also to be a creature capable of moral choice.
彼は矯正によって今後は悪行を働かなくなったのだろうが、それと同時に自らのモラルに沿って選択をすることができる生き物ではもはやなくなってしまったのだ。

これはつまり、アレックスは先の矯正によって、選択的に自ら悪いことをしなくなったのではなく、どう足掻いても悪いことができない体質を備えた生き物になっただけであるということ。

対照的に、僕が『時計じかけのオレンジ』で描かれているバイオレンス描写に感化されて、アレックスたちと同じような不良グループを結成し、街に繰り出して彼らのような悪事を働かないのは、例えそれが痛快でたまらないことだったとしても、悪いことをしてはならないというモラルによって、超暴力 = アルトラを実行しないという選択を自らしているからに他なりません。

これは至極当前のことのように聞こえますが、この激しい暴力シーンばかりが注目される『時計じかけのオレンジ』という作品は、アレックスという化け物を登場させることによって、観るものにそのことを再認識するきっかけを与えてくれる作品だったのではないかと、今この文章を書きながら思い出しています。

『時計じかけのオレンジ』は、人間の内に潜む暴力性と正面から向き合う覚悟を持った、勇気あるぼっち大学生のみなさんにおすすめしたい映画なので、我こそはと思うぼっち大学生諸君はぜひチェックしてみてください。

第3位：『ファイト・クラブ』

© The Print

1999年に公開された『ファイト・クラブ』は、もはや僕がわざわざ紹介する必要が無いほどに、あちこちで語り尽くされている有名な映画ではありますが、個人的にぼっち大学生にぜひおすすめしたい作品なので、こちらで紹介させていただくことにしました。

エドワード・ノートンが演じるこの映画の主人公は、普段は大手企業に勤めており、物質的にとても豊かな暮らしを送る一方で、慢性的な不眠症を患っています。

そんな彼が出張時に乗った飛行機の機内で出会ったのが、ブラット・ピット扮する石鹸売りのタイラー。

タイラーは主人公に対して、家にあるものでどんな爆弾でも作ることができると言い残します。

そして主人公が出張から帰宅すると、せっかく買い揃えたブランド品や、高級家具などで溢れていた自宅の高級コンドミニアムでは、原因不明の爆発事故が起きていました…。

なぜ主人公の自宅が突如として爆破されたのか？

目の前に現れたタイラーという男は一体何者なのか？

始まったばかりのタイミングでは、状況をすぐに理解するのが難しい映画ではありますが、僕がこの作品を大学ぼっちなみなさんにおすすめする理由は、劇中で出てくるセリフのひとつひとつが、資本主義社会にどっぷりと浸かった僕たちにとってはかなり刺激的なものばかりで、それによって僕たちが自らを顧みることができる機会を得られるからです。

特にタイラーが発するセリフの多くは、ブラッド・ピットのビジュアルの良さも相まって、資本主義社会をサバイブするみなさんへの強烈なメッセージとなることでしょう。

Right. We are consumers. We’re the by-products of a lifestyle obsession.
そうだ。俺たちは消費者。ライフスタイルへの執着が産んだ副産物だ。

The things you own end up owning you.
お前が所有しているものが、最終的にお前自身を所有することになる。

© Fight Club

僕は北関東の片田舎から大学入学をきっかけに東京に引っ越してきたのですが、学内外で見かける人々のなかには、物理的にも精神的にも資本主義の権化のような人々が少なからず存在しました。

僕は（距離こそ置きがちですが）彼らの存在を否定することはしませんし、なんなら僕自身も経営者の端くれである以上、現代において資本主義を安易に真っ向から否定することは、難しい側面があると言わざるを得ません。

この記事を読んでいるぼっち大学生のみなさんも、“良い”暮らしを実現するために頑張って”良い”企業に入社しようとしたり、就活するにあたって評判の”良い”ゼミやら授業、バイトなどを探すこともあるでしょうし、一度みなさんがそうすると決めたのであれば、僕は素直にそれを応援したいと思います。

しかし、僕たちが汗水垂らして稼いだお金でなんとか手に入れようとしている”良い”ものは、果たして僕たちにとって本当に”良い”ものなのでしょうか？

それは誰かが実行したマーケティングによって、“良し”とされるライフスタイルへの執着を植え付けられた結果に過ぎないのではないのかもしれません。

映画『ファイト・クラブ』は、腹筋バキバキのブラッド・ピットが、僕たちが資本主義の奴隷にならないようにカッコよく問い正してくれる映画ですので、ぼっち大学生のみなさんも一度は観てみることをおすすめします。

第2位：『ミスター・ノーバディ』

© Amazon

僕の古い友人の1人に、よっちゃんという映画好きの優男がいます。

彼は不思議な男で、どういう訳か僕の人生の転換期になると、ポール・スミスのスーツを着て颯爽と目の前に現れたかと思いきや、映画を1本だけ紹介して足早に去っていくのです。

僕が大学ぼっちを極めていた時期に、そんなよっちゃんが僕にそっと教えてくれたのが、今回紹介する『ミスター・ノーバディ』という作品でした。

主人公は人類が物理的に死ぬことがなくなった遠い未来の世界で、最後に死ぬ人間として世間から注目を浴びる男、ニモ・ノーバディ。

ニモへのインタビューを通して明らかになっていく彼の過去の話を軸に、この映画のストーリーは進んでいきます。

時にぼっち大学生のみなさんも、今までの人生で一度はこのように思ったことがあるのではないでしょうか？

「あのときこうしておけばよかった..。」

端的に説明すると、『ミスター・ノーバディ』はみなさんや僕が今まで何度もしてきて、これからもし続けるであろう人生の選択にまつわる作品です。

そして、作中ではジャレド・レトが演じるニモの回想が美しく描かれているのですが、これがとても一筋縄ではいかないような構成になっています。

具体的には、ニモが人生のいくつかの分岐点でそれぞれ選択を迫られるのですが、この映画ではニモが選択をした世界線と、選択をしなかった世界線の両方のストーリーが、どちらも実際に起こったかのように鮮明に描かれているのです。

僕が初めてこの作品を観たときは、とにかく状況を整理することで精一杯でした。

作中のどのシーンが彼にとっての現実で、どのシーンが彼の空想なのか？

ストーリーそのものは淡々と進行していく一方で、観るものの疑問は溢れ続け、釈然としない時間が続きます。

僕の語彙力ではなかなかズバッと一言で説明するのが難しい映画なのですが、当時の僕がこの作品を観てなんとなく感じたことを思い出してお伝えすると、人生において選択そのものは重要でないことはないが、それよりも選択した先の世界でどう過ごすかということの方がもっと重要であるということです。

もしかしたらよっちゃんは、当時のぼっち大学生だった僕が選択そのものに固執している様子を窺い知って、この映画の存在をそっと教えてくれたのかもしれません。

『ミスター・ノーバディ』は、選択のプレッシャーに不必要に悩まされている大学ぼっちなみなさんにおすすめしたい作品であると言えるでしょう。

第1位：『イントゥ・ザ・ワイルド』

© Outside

はじめに今回のランキング自体にあまり深い意味は無いと言いましたが、僕はこの『イントゥ・ザ・ワイルド』に限っては、このランキングの一番最後に紹介させていただくのにふさわしい作品であると思います。

裕福な家庭に生まれた主人公のクリスは成績優秀で、両親からは有名大のロースクールに進学するようにしつこく言われていたのですが、彼は突如として家族の元から姿を消し、そのまま単身アラスカへと旅立っていきます。

周囲の人々が心の底から羨むような要素をいくつも持ち合わせながら、クリスはなぜ全てを投げ捨ててアラスカへと向かったのか？

ちなみに僕がこの1992年に実際に起こった話をベースに描かれた作品を観たのは、ちょうど大学を休学をすべきかどうか迷っていた時期でした。

僕は元来、外部から影響を受けやすいタイプだと自負しているのですが、それを加味しても、当時の大学ぼっちだった僕に休学届を書かせて、それを学部事務所に提出させるには、じゅうぶん過ぎるほどの魅力がこの作品にはあったように思います。

アラスカの圧倒的な大自然の映像美と、クリスが旅の道中で紡ぐ言葉たちの美しさ。

そのなかでも僕が特に気に入ってるのは、こちらのセリフです。

Happiness only real when shared.
幸せは誰かと共有して初めて現実のものとなる。

大学ぼっちなみなさんに向けたコンテンツで、このセリフを紹介するのもどうかとは思います。

しかし、ぼっち大学生だった当時の僕が、この映画に背中を押されて休学し、ありとあらゆる場所で様々な経験をする機会に恵まれたのち、今まさに幸せな瞬間を共有できる仲間や、妻をはじめとした家族に囲まれて楽しく暮らすことができている事実を踏まえると、最後にこのセリフを紹介しないわけにはいきませんでした。

僕の拙い表現力ではとても言い表せないような素晴らしいシーンに溢れた作品なので、気になるぼっち大学生諸君は一度観ていただけたら嬉しいです。

ぼっち大学生におすすめしたい映画ランキング第1位は、『イントゥ・ザ・ワイルド』でした。

おわりに

今回は僕がぼっち大学生におすすめしたい映画をランキング形式で紹介させていただきましたが、読者のみなさんが気になった作品はありましたでしょうか？

ここまで長々と自分が大学ぼっち時代に観た映画について話してきましたが、僕は決して映画そのものに精通しているわけではありません。

あくまで年代やジャンルを問わず、脳ミソから一切の前提知識を排除した状態で、半ばジャケ買いのようなノリで気になる映画作品をつまみ食いしてきただけに過ぎません。

そのため、映画にお詳しい読者のみなさんにとっては、今回のラインナップは新鮮味に欠ける内容だったかと思いますが、その点はご容赦いただけますと幸いです。

このめちゃ長い記事を最後まで読んでくれた大学ぼっちなみなさんは、一般的には寂しい思いをしながら大学生活を送る哀れな存在と捉えられることが多いかもしれません。

しかし、僕はこの捉え方は間違っているというか、あまりにも一方的過ぎるように思います。

ぼっち大学生であるみなさんは、そうではない大学生よりも、自分のためだけに使えるリソースを圧倒的に多く持っているはず。

なぜなら、そんなに好きでもない連中と、わざわざ人でごった返す繁華街に集まって、次の日にはトイレに流れるだけの安酒をガブ飲みしなくてもいいですし、着飾ることしか脳が無いような連中に合わせて、大して欲しくもない高い服やらバッグ、アクセサリーを買い揃えるようなこともしなくていいからです。

僕はもちろん、この先も永遠にぼっちでいることを手放しに推奨するつもりはありませんが、幸か不幸かせっかく大学ぼっちになったのであれば、映画を好きなだけ鑑賞するでも、バックパッカーとして旅に出るでも、会社を起こすでも何でもいいのですが、有り余る物理的・精神的な資源を自分のためだけに自由に使ってしまうというのも、そんなに悪くない選択なのではないでしょうか？

以上、当サイトがぼっち大学生におすすめしたい映画ランキングでした！

この記事の内容が、ぼっち大学生のみなさんが楽しい時間を過ごすきっかけのひとつとなることを切に願っています。